約1ヵ月振りの
【JGカスタム】更新です(^_^;)
まぁ、いつもの如く…
『更新無い間は何もしてない』訳ではなく、ちょっとした時間の空きを見付けてはチマチマ作業を続けてたンですけどねw
とは言え今回は、サブタイ通りに
「ネック廻りのリシェイプ」をメインとしての作業が大半で…それ故に、今まで
【JGカスタム】にばかり没頭し、完全に放置状態と化してしまっていた
【TEJカスタム】のネックにまで手を出してしまってたモンで、それぞれの個体用のネックの進捗具合は決して大きくありませんが(^_^;)
[0回]
それでもですね?9月の大型連休中にお邪魔した宮城県仙台市のギター工房…
『Guitar House Fret』さんで色々と教えて頂いたノウハウは、やはりかなり参考になってます☆
作業を進めていく度にブチ当る『
?』も、教えて頂いた内容と照らし合わせてみると、すんなりと納得出来たり…
ソコから先にどぉ言う状態で作業し、どぉすれば後々の狂いを軽減できる方向へ持っていけるのか…等々、お話しを聞いていなかったら想像付かない事や、勘違いから来る
「逆効果」な手法を執らずに済んでおりますからね☆
あ…教えて頂いた内容は、
『ソレ』と判る形でブログ上では公表しませんので悪しからずです(^_^;)
まぁ、コメントの端々に織り交ぜて書き連ねるハズですので、勘の良い方は気付くかもしれませんがね☆
と言った処で、そろそろ本題へと入りましょう☆
前回は
『コントロール・キャビティのザグリ』や
『ボディ・エッヂ&ヒールレス加工』、それと
『ネック・ポケット補修』辺りを紹介しましたので~
今回はサブタイ通りの
『ネック廻りのリシェイプ関係』を紹介していきましょう☆
あ…因みに。
特に今回のネック廻りの作業は
「順序立てて行った」と言うよりは、ほぼ完全に
「行き当たりばったり」で
『やりたい部分から手を付けた』感じになりますので、作業箇所がアチコチにすっ飛びます(爆死)
…なので、ご自身で作業する際の『参考』には、決してしないでください(誰もいねぇかw ^_^;)それと、これからの作業では、市販品のネックに本来塗られている
「表面保護を目的とした塗装&クリア層」の全てを剥がし切りますので、
ネック材の狂いが生じ易くなります。
最終的な塗装処理、或いはオイルフィニッシュ等で、
ネックを完成させる自信(…と言うか作業を最後まで行う気合と根気)がない場合は、手を出すべきではないと思います。
失敗or途中でやめた場合、間違いなく使い道のない
『ジャンク・ネック』と化してしまいますからね(^_^;)
※私の場合は、改造素材としてのネックのみが12本も転がってる上、失敗等の最悪の場合の使い道(絶対捨てませんw)も考えていますのでw※※指板引っぺがし&指板貼り替えとか、トラスロッド溝埋め&溝切り直し&ロッド仕込み直しとかとかとかwww※
さて、まず最初に手を付けたのは、
ヘッドの形状変更です☆
とは言え、全く別の形に変更するのではなく、元々の形状をシェイプしてスマートにしてあげる…と言う程度です。
画像・左:ノーマル状態のヘッド部分を、
鋸ヤスリで大雑把に削り始めた直後です。
元々の
「FERNANDES JGシリーズ」もほぼ同じヘッド形状をしていますが、今回使っているネックは1992年製の
「FERNANDES FR-75T(スカーフジョイント仕様のアングルヘッドで、ローラナットが装備されていたモデルです)」のネックを使っています。
画像・中央:鋸ヤスリでガシガシと…ヘッド先端の「垂れ鼻」部分を削り落とし、その下方の膨らみ部分を少し細身にしつつ、曲線的な形状を若干直線的な形状へ変更している…って感じです。
ンでもって、ナット近辺の絞ってある部分の頂点
(ほぼ6弦ペグ位置と同じ高さ)を、少しだけ上方
(5弦ペグ位置近辺)へ移動させるべく、
小刀でチマチマ削っています。
画像・右:…で、大まかな荒加工が終った辺りですね。
この後、更に罫書きに合わせるべく各部の整形をしていきます。
この辺りになると、どんな形にしようとしてるかは大体予想できるでしょぉ☆
はぃ♪
『KRAMERのペイサー・ヘッド』や
『Suhrのヘッド』みたいな形にしようとしてますですwww
さて、お次は…
ギターの命と言うべき存在のネックにあって、更に、
楽器としての最重要部分である部位…
『フレット抜き』です☆
本気でギターをイジり倒そうとした人間の、ほぼ全てが最終的に踏み込む事を躊躇するであろう
『リフレット』の為の予備作業の一つですね。
当然、私自身もそぉなのですが…
この作業の前に、2本の完全なジャンク・ネック
(いずれ指板貼り替えたりして再生する予定ですが)を用いて、
「フレット抜き」の予行演習を行っております。
…ンが。
やっぱ
「本番用ネック」のフレットを抜くのは、さすがに直前まで躊躇しました(^_^;)←ヘタレ
画像・左:まず、アチコチ削り倒した事で汚れ捲くってしまった指板の掃除を兼ねると共に、潤いを取り戻す為に、
レモンオイルをたっぷりとゴチソウしてあげます☆
中古入手のネックである上に、演奏者の手の脂なども付着しない状態が長く続いていたからか、
指板はかなり乾いてしまっていました。
通常のメンテで塗る程度のオイル塗布量だと、
塗ってる傍からガンガンに指板がオイルを呑み込んで行きましたwww
レモンオイル等も、余り塗り過ぎるのは良くないのですが、乾燥した状態の指板からフレットを抜くと、指板面がガビガビに捲れ上がるので…
『ちょいと塗り過ぎだよなぁ~』くらい塗りたくりました(^o^;)
画像・中央:…で、フレットを抜いていきますがぁ~…イキナリ
「真ん中から引っこ抜いて」はイケマセンwww
先端(刃)部分を平らに加工した
食い切り(クイキリ=エンドニッパー)を用い、フレットの端からチマチマ抜いていきます。
この時、
食い切りをフレットと指板の境目に添えて、
指板に押し付ける様な感じを保ちつつ、
食い切りのグリップを握り込んでいきます。
間違ってもフレットを挟んで引っ張り上げたりしてはダメですよ?簡単に指板面がバッコリ捲り上がりますからね?引っ張り上げなくても、
食い切りを握り込むだけで画像の右下の様に、フレットは浮き上がってきます
(握り込む力はソコソコ要りますけどね^_^;)画像・右:後は同じ要領で、順々に位置を変えながらフレットの反対端の方まで握りこんでいきます。
画像・左:ほぃ、フレットが見事に抜けました☆
…とは言え、私みたいに、まだ2~3本のネックでしかフレット抜きを経験してない未熟モンでは、
「指板に押し付けながらフレットを抜く」と意識をもって作業しても、この様に結構フレット溝に
ささくれが発生してしまいます(>_<;)
でも、だからってココで、この
ささくれに触れてはダメですよ?
簡単に
「ささくれ」がボロボロ取れてしまい、
指板表面がエグれてしまいますから。
画像・中央:…で、
ささくれたらどぉするか?
ドライバー等の丸棒でもって、ささくれごとフレット溝を上から押さえ付けてやります。
押さえ付けた後は、軽ぅ~く
ささくれを均すように、フレット溝の上で
ドライバー等を転がしてやります。
画像・右:すると、こんな感じに
ささくれた木片が、元いた場所に収まってくれますね?
この後は、
低粘度の瞬間接着剤(木工用だと高粘度のモノが多く「ぼてっ」と盛り上がったまま固まってしまうので、私は金工用のシャバシャバした水っぽいヤツを使っています。要は、木材に接着剤を染み込ませる為ですね)をフレット溝の両側に塗り、ささくれごと表面を固めてしまいます。
ココまでやったら、指板面の接着剤が完全に硬化するまで…
瞬間接着剤とは言え、数分では作業出来るほど硬化しません…この後は、大体
「丸一日」は放置した後に
指板面の調整を行うのが本当なのですが…
今回の私は再び、
リシェイプ(形状変更)作業に戻りますw
※丸一日放置した後ですよ?(^_^;)※粗方、
ヘッドの形状変更は済ませましたが、まだ微妙に形状が気に入らんwww
後、ネックのクリア層を完全に剥がし、グリップ形状まで変えてしまうのなら、せっかくだからボディとの接合部分近辺の形状も、ボディに合わせてしまおうって感じですハィ☆画像・左:でわ、
ボディとの接合部分の形状あわせを行っていきます。
まずネックをボディに合わせて、接合部分のアウトラインを鉛筆でネックに罫書きますね♪
画像右下が罫書いた後で、若干ネックをズラしたモノで…この通りの形に整形していくっちゅ~訳です☆
…あ、因みに、このネックは実際に作業したネックではありません(^_^;)形状変更したネックでの「罫書き画像」を撮り忘れてたので、手持ちで同型の別ネックを使って写真撮りましたw画像・中央:…で、コッチが実際の形状変更を行うネックです☆
(見れば判るかw)小刀でもってチマチマと削っていくンですが…
うん、やっぱメイプル硬いwwwとは言え、この辺りの3次元曲線の入り組んだ形状の場所を、
鋸やすりとかで力任せに削り倒す事は出来ませんので、覚悟を決めて削って行きます。
…なんか「でけぇ鉛筆」でも削ってる感覚に陥ってしまいました( ̄▽ ̄;)画像・右:さて、粗方
「罫書き線」に合わせて削り終わりました…が。
小刀でざくざく削っていっただけなので、表面はかなぁ~りデコボコしてますねぇ~当たり前ですw
まだ、左上の画像だと大した事無いように見えますが、こぉやって
(右下画像)灯りにかざしてみると、一目瞭然。
当然、指で触っても判りますが、まずは灯りにかざしながら
「目」で見えるデコボコを直していきましょ☆
ここから先の
「デコボコ修正作業中の画像」は、いつもの如く撮り忘れちゃってますので、コメントだけになりますが…
・大きめなデコボコは
カミソリの刃や
カッターの刃、あるいは
スクレーパー等を使って、削ぎ落とすように削っていきます。
・ある程度デコボコがなくなり、指でなぞっても大した凹凸がなくなってきたら、今度は
紙ヤスリで表面を均していきます。
…で、こんな感じに…
ぱっと見、かなり滑らかになりましたねぇ~☆
一番右側の画像では、ネックのグリップ部分も全体的にサンディングし終わった状態です。
ヘッド裏とネックエンド裏は、まだサンディングしていないのでクリア層が残っており、飴色のままですが…サンディングした部分はご覧の様にかなり白くなってます。
この後は、まだクリア層の残ってる部分もサンディングして、完全にクリアを剥がし切りますが…勿論、まだリシェイプ作業そのものの終了ではありません。
…と言うか、この作業は
自分が納得するまで
(握ってみて違和感がないか、各部の角が立っていないか、グリップのシェイプは滑らかに弧を描いているか等々)終わる事はないので、かなり
『根気』が必要です。
作業中は、段々と疲れてきたりメンドくさくなってきたりで
「この辺で良いかな?」とも思うのですが、日を改めてネックに触れたり、各部の狂いをスケールあてて調べていくと、
『甘い部分』が必ず出てきてしまうので、一度に終らせようなどとは決して考えない事ですなぁ~(^_^;)
ネックはそぉ…ギターにとっての
『命』ですから☆
ココがダメなら、ボディやその他が完璧に仕上がっていたとしても、演奏する度に違和感を覚え、或いは後悔の念が沸き…結果として、そのギター自体が
『失敗作』となってしまいますからね。
ぶっちゃけ、ボディよりも遥かに重要な部分だと思いますですハイ(^_^;)て事で、更に作業は続きますwww
今度はネックを作業台に固定して、今までやった
「ヘッド形状変更&エンド形状変更&グリップ形状変更」作業の微調整と言うか、細かい修正を施していきます。
絵面的には、これまでと大差ないので面白くないかもしれませんが…と言うか、作業自体が大して変わらないので、やってる方も段々飽きてきます( ̄▽ ̄;)
画像・左:お…作業してる最中の画像がやっと出てきましたねぇ~w
画像のエンド部やヘッドの形状変更に於いて、細かいデコボコを均す際に行ってる
「カミソリの刃での削ぎ落とし」です。
こんな風に
カミソリの刃(実際には車の車検ステッカー剥がしに使うスクレーパー用の替刃なンですけどねw)を、削る面にほぼ垂直にあてて、ゴリゴリっと削って行く訳です。
まぁ…でっかいスクレーパーの使い方と同じ様な感じで使う訳ですし…イラストや漫画を描く方ならば、スクリーントーンをカッターの刃でカリカリ削る時の手法と同じ様な感覚を連想して貰えば…で、作業します☆ンま、「カンナ掛け」に近い感じかもしれませんねw画像・中央:コチラはヘッドの「くびれ」部分の均しと…ちょっとだけ違う事をしてみようと思って施した
「ヘッド裏のコンター(って言って良いのか?)」です☆
コンター(?)部分の整形は、他の部位同様に大雑把に
小刀で削りこんだ後、
カミソリの刃で整形し、スケールをあてがいながら
スクレーパーで平面を出していきました。
コレは、表からだと判らないのですが、ヘッドが斜めに見えた時に、他の部分よりも
「ぐっ」と抉れて見える…で、
「なんだ?」って言う
視覚的違和感を出してみたくてやってみました☆
…多分、誰も気付かない様なモンでしかないでしょぉがね( ̄▽ ̄;)
まぁ…『デザイン的な要素』だと思ってくださいマシwwwwwwwwwwwww画像・右:…で。一先ず
「作業終了」の画像ですね☆
ヘッドの「くびれ」部分やエンド部の『角』を滑らかに丸めて全体を
#240の紙ヤスリで磨くところまで終った感じです。
本当は、エッヂ(角)の部分は若干
『立ってる』くらいの方が、見た目的には好きなのですが…ネック裏は、本当に演奏上で一番重要な部分だと思っているので、手の動きの妨げにならぬ様にトコトン丸めておきました☆
…と言った処で、今回はこの辺にしておきましょうか☆
作業内容自体が、ほとんど
『削る』事ばかりで絵面としては変わり映えのない画像群で申し訳なかったのですが…
やってる当人としては、結構この作業は楽しかったです♪まぁ、かなりシビアな部分の作業なので、緊張具合も半端なかったですがwwwさて、次回は…
今回行った
「フレット抜き」の後の作業…
『指板面の調整』辺りから行こうと思います☆
でわでわ♪
また次回ぃ~~~~~~~~~~~~(^o^)/PR