いつ聞いても、何度見ても嫌になる。
悲しくて辛くて、身を切られる思い。
…正直、興味のない人間には実際に「関係のない」事なんだろうな。
数年前のこのブログに、他の訃報について書いた時も思ってたし、それより以前…自分のHPを持っていた頃の日記で書いた訃報の時もそう。
確かに自分の身の回りの人間…親族だったり、付き合いの深い知人とか…が亡くなるのに較べたら、ショックの度合いは軽い…とは俺も思う。
だけどやっぱり…ね。
[0回]
俺は昔…ホントに10数年も前の話しだけど…本気でレースの世界で生きたいと考えてた。
2輪のレースではあったけどね。
自分でマシンを用意して改造して、エントリフィーも稼いで…
年間数百万もの金を使って…
…まぁ、実際にレースをしてるライダー・ドライバーにとったら、コレは当然の事だから驚きもしない事だけど、そぉ言う世界に関わろうとする「プライベーター」ってモノを全く知らない人が多いからね。
結局は、筑波でのレース中にハイサイド喰らって肋骨折る…なんつぅクラッシュのおかげで、その「夢」も断念したンだけど。
年間で必要になる金額の事も考えたら、それ以上は続けられなくなってね。
レースには莫大な金が動く。
そして、カッコ付ける訳でも何でもないけど…
本当に「死の危険」と隣り合わせだ。
見た目のカッコ良さ、舞台の華やかさ、そして名の売れたレーサーには莫大な金が入ってくる。
そぉ言う側面ばかり目立つけど、「速さを追う」って事はそれ相応のリスクを常に背負ってる。
ココ一ヶ月ほど、壊れたテレビを買い直す間もなく、色々と出費が嵩んだせいで未だにテレビがない。
それもあって、この「訃報」も実際の事故から2日経った一昨日に初めて知った。
インディカーレース最終戦、ラスベガスでの決勝レース。
2005年のシリーズチャンプであり、2004年のインディ・ジャパンでホンダ母国&ホームコースでの優勝を自らの初優勝で齎した…「英雄」そのもの。
そして、来期2012年シーズンから使用されると言う、現在のレース車両よりも更に安全性を高めた新型シャシーの開発&テストドライバーを努めていた「ベテラン」ドライバー。
ダン・ウェルドン(享年33歳)
15台を巻き込む多重クラッシュにダンも巻き込まれ、そのマシンは宙を舞ったそうだ。
その結果、頭部への鈍的外傷が死因となったらしい。
俺は「インディ」そのものに関しては、ファンの人達ほど知識はない。
それでも勿論、ダン・ウェルドンの名前は知っているし…知っている処ではなく、好きなドライバーの一人だ。
俺にとって、レーシングドライバー&ライダーは「神」にも等しい存在だ。
…「神そのもの」なんてモンは信じちゃいないがね。
言い換えようか。
英雄であり、憧れであり、尊敬に値する人種……いや「崇拝する人種」って言っても間違いじゃないな。
少なくても自分自身も、レースの世界で生きて行きたいと本気で願った事がある分、とてつもなく「大きい存在」だ。
だから…。
偉大なる英雄…ダン・ウェルドン。
どうか安らかにお眠りください。
ダン・ウェルドン氏のご冥福を心よりお祈り致しますと共に、ご遺族へ心からお悔やみを申し上げます。
自らがテストを行った、2012年型インディカー・シャシー…。
ダン自らがドライブしてレースを行う事は出来なくなったが、そのシャシーにはダンの死を悼み、また彼の功績を称え、彼の名が冠される事になったらしい。
2012年型・新型インディーカー・シャシー…ダラーラ「DW001」
来期からは、ダンの名を冠したシャシー…いや、ダンが多くのインディカー・レーサー達を乗せ、守ってくれるだろう。
(情報ソース:
MotorSport Channel)
PR